日間賀島は、愛知県の離島です。
内湾ですので、伊良湖と比べれば比較的波もなくて穏やかですが、何といっても海に囲まれていますので、地震が来た時の津波は心配です。そんな時どこへ逃げたらいいか、お教えいたします。
知多半島先端、師崎港から10分ぐらい船に乗るだけで、周りが海に囲まれた景色のいい島、魚が美味しい島、日間賀島にたどり着けるので、観光客がたくさん訪れます。知らない土地だからこそ知っておきたいいざというときの避難方法、ご案内いたします。
日間賀島の西港・東港・外周の標高は低いですが、真ん中あたりの標高は高くなっていて、24mぐらいです。東日本大震災の時の津波最高到達地点は、大船渡で16.7mだそうです。それより高いので、ご安心ください。とにかく中心部へ続く坂道をのぼっていただけば、無事高いところへ、避難ができます。
まずは命を守ること、それが一番大切です。
大地震が起きたら、まず身を守る。
レスキュー隊員が大地震が起きたとき、気を付けることを言っていましたので、お伝えいたします。地震が起きたら、まず身を守ることが第一です。寝ている時なら、布団にくるまる。枕で頭をおおう。
できるなら、寝室などは安全区域にしておくことが大切で、他にも自宅内で安全区域を作っておくことが重要らしいです。廊下など何も物が置いていない場所へ移動するのもよいようです。そして何でもいいからそばにあるもので、頭を守る。
また古い木造の家(1980年以前に建てられた木造の家)は、倒壊して下敷きになるケースが多いので、できればまだ揺れが小さいうちに家の外へ逃げ出すのが、ベストらしいです。
もし家が倒壊した場合でも、部屋の太い柱のある角っこの部分に身をかがめていることで、助かる率が上がるそうです。また、ガラスは割れるものだと思って、近づかない。
揺れが収まってから、避難できるように扉を開けておく。ブレーカーを落とす。ブロック・ガラスなどに気を付けて、速やかに高いところへ逃げる。
西港・東港・外周は標高が低いので、高いところへ逃げる
西港、東港、海水浴場、外周は、標高も低く、津波の危険がありますので、とにかく中の道を通って、一刻も早く、高いところへ逃げてください。南側の崖側にも、津波避難のために、上へ上る階段があるので、そこを上って避難してください。(揺れが収まってから)
津波の高さ予想が1mだったとしても、あなどってはいけません。この津波に巻き込まれた場合、死亡率100%と言われています。50㎝でも、足がすくわれます。津波の力は、想像以上に強いようです。命を守る行動、大切です。
できればなるべく、カバンなどで頭をかばうようにして、気を付けて高いところへ避難してください。津波の到達が思ったより早い場合、とにかく近くのビルへ避難してください。日間賀島は民宿、ホテルが多いので、どこでもいいから、避難させてもらってください。。
避難広場は、小学校グラウンド・中学校グラウンド
西港からも、東港からも、真ん中の道を通って10分ぐらいで、島の一番高い場所につきます。そこに、避難広場である小学校グラウンド・中学校グラウンドがあります。(標高22.6m)
体育館もあるので、避難場所として利用できます。
もう一つの避難広場、コンビニ近くの保育所園庭
東側に近いのはコンビニ近くの保育所園庭が避難広場になっています。(標高26m)平屋
津波避難協定ビル
津波避難協定ビルは、いすゞ館・晴快荘・すず屋海遊亭です。 標高は低いけれど、建物が高いので、逃げるのが間に合わない時は、避難できます。(一刻を争うときもあります)
ただ、日間賀島は他にもホテルはたくさんあるので、余裕があれば、標高の高いところまで逃げて、高い位置のホテルに逃げたほうがいいと思います。
消防詰所も高台、学校横にあります。
消防の詰所も、標高の高い場所、学校横にあるので、いざというとき安心です。救助などの要請は、ここへ連絡してください。非常時は恐らく消防の方が、避難指示をしてくれると思います。まずは、高台に避難してください。
日間賀島配水タンク
日間賀島の配水タンクも消防詰所近くにありますので、水の確保もできています。
日間賀島防災対策
日間賀島は離島なので、救助が遅れるかもしれないので、日間賀島内の消防団が活躍しています。また、島内の各種団体の防災連絡網も確立していて、炊き出し訓練も毎年行っています。
防災無線
南知多町の防災無線が、島内に流れるようになっていて、避難誘導の放送も流れる予定です。気を付けて聞いていてください。
波よけ用防波堤
日間賀島外周には、波よけがあります。大型台風が来るとき、津波の時、消防が閉めることがあります。
名鉄海上観光船
観光船は、安全第一ですので、津波で危険と判断した場合は、欠航になる可能性もあります。安心と判断すれば、速やかに出港してくれるはずですので、ご安心を。
枕元に置く、命が助かる確率が高くなるもの
枕元に必ず置いておいた方がいいもの。それは、靴と笛。
靴・・地震が起きると、色々のものが割れ、足元が危ない。足の裏を怪我すると、逃げれなくなる。その為に逃げ遅れた人が多いらしい。
笛・・災害が起きたとき、72時間以内に救助されると、助かると言われています。建物の下敷きになった時、声を出して救助を求め続けるのは難しい。笛を鳴らして、生存を知らせる方法で、救助された事例が何件もあるらしい。
レスキューの人が教える地震の時のNG
レスキューの方が、地震の時にやってはいけないことを言っていたので、お知らせします。
- 天井を見上げる(目に何かが入ると、目が見えなくなり、逃げれない)
- エレベーターで非難する(閉じ込められる)
- 家具や家電をおさえる。(下敷きになる)
- 火を消しに行く(台所は危険がいっぱい。今は大抵、地震が起きると火が消えるようになっている)
- 窓を開ける(窓は地震の時、割れるものだと思った方がいい。危険)
- 階段を下りたり、上ったり(揺れのひどい時、階段は危ない)
- 子供の名前を呼ぶ(名前を呼ぶと、危険でも親の元へ行こうとする。安心させるなら、声掛けしてそこを動かないように指示する。)
- 家族の安否確認のために、出先から自宅を見に行く。自宅を確認しにいって、津波に巻き込まれてしまった方がたくさん見えます。いざというときは、必ずここへ逃げるという場所を、常日頃から決めておくといいようです。
どれもうっかりやってしまいそうな行動で、納得のいくお話でした。特に地震の時、なぜか上を見上げてしまいますよね。気をつけましょう。
最後に
地震はいつ起きるかは誰にもわかりません。日間賀島でも、大地震が起きたことは何年もないので、津波を体験した人は、誰もいません。津波の来るスピードも大きさも分かりません。けれど、その為の知識、対策をしておくことはとても大事な事と思います。
とにかく地震が起きたら、津波を想定して、一刻も早く高いところへ逃げる。それが大切ですね。また新しい情報があったら発信いたします。たーこブログでお会いしましょう。
8350
コメント